2020年6月「調査・修理」その3

                その1へ<-その2へ<-その3  月末、4月分の年金が下りた。3月までもらっていた給料より少し多い。コロナに 感染すれば私自身重症化のリスクがある年齢だし、母はこの夏95歳になる。だから コロナ弱者ではあるが、経済弱者とは言えない。東京都の感染者は増加傾向にある。 自宅の生活を楽しむことを、もうしばらくは続けることが妥当だと思う。  1000枚を越えるLPレコードの音を、ハードディスクに落としたい。パソコン 内臓のマイク端子はモノラルだから、USB経由のステレオ入力デバイスが必要にな ってくる。4TくらいのSATAドライブも欲しい。整流管5AR4も補充しなけれ ばならない。だから、いずれは秋葉原へ行きたい。その日はいつになるのだろう。 トーンアンプのテスト ------------------------------------------------------------------------------------------------- 1.音出しテスト  各箇所の電圧チェックの時、直流電圧だけでなく、一応、出力の交流電圧もチェックしておいたので、発振 などの心配は無い。イコライザーアンプからの出力を、トーンアンプのフォノ入力につなぎ、パソコンの音声 出力とトーンアンプのテープ出力を繋いだ。モノラルのLPレコードもあるから、一応パソコンの外部マイク 端子とトーンアンプのテープ入力も繋いだ。トーンアンプと、サブシステムの3C33パワーアンプの電源を 入れる。映画「トップガン」のDVDを入れ、VLCプレーヤーで再生。正常に音が出ている。トーンアンプ の増幅度もちょうど良く、両方のボリュームがほぼ12時付近で使える。いよいよトーンアンプの実力をチェ ックする。トーンアンプのボリュームを絞ると、パソコン内蔵スピーカーのように、低音不足の音質に近づい ていく。ここで低音にブーストをかけてみる。音量は小さくても迫力のある音に変わる。映画の場面をジェッ ト戦闘機が低空で頭の上を通り過ぎる場面に早送り。パソコン内蔵スピーカーとは異次元の音だ。これなら深 夜でも、迷惑をかけずに音楽を楽しめそうだ。 2.測定テスト  一番手っ取り早いのは、可聴音域ド真ん中あたりの周波数で、矩形波を入力し、出力をオシロスコープで見 ればだいたいのことは分かる。高音、低音共、調節ツマミを中点にセット。 440Hz付近の矩形波を入れてみた。  かなり良好な波形だと思う。両肩がほぼ 直角、頂上はほぼ水平。広く平坦な周波数 特性でなければ形が崩れる。これなら実用 的にも、性能的にも文句は無い。手間をか けて可変抵抗を自作した苦労が酬われて、 LUX型の良さを100%引き出すことが できたと思う。  続けてトーンコントロールの操作による 波形の変化を見る。  高音側2段(1時方向)上昇・・・ 左肩に小さなとんがりができる。  高音側2段(11時方向)下降・・・ 左肩の角が丸くなる。  低音側2段(1時方向)上昇・・・ 頂上が左下がりの斜面になる。  低音側2段(11時方向)下降・・・ 頂上が右下がりの斜面になる。  続けて周波数特性を測定。今度は正弦波を入れて、横軸対数圧縮のグラフにプロットしていく。  上のグラフは横軸が周波数、縦軸はデシベルで等間隔。アンプの特性は、調節ツマミ、フラット位置が中段 のグラフで、20Hz、20KHzそれぞれ-0.5dBでほぼ平坦。低域が伸びているのは出力に使ったコ ンデンサーが1μFと大容量なのも効いているかもしれない。画面四隅に向かって伸びている曲線は、トーン コントロールのツマミを、それぞれ最大にしたときと、最小に絞ったときの特性だ。 -------------------------------------------------------------------------------------------------  7月は、出力管に5998を使ったアンプの修理というか復元をしたい。音的に はけっこう気に入っているアンプなのだが、出力管のばらつきが大きくて、普通の 回路だと直流バランスさえとりきれない。もしかすると固定バイアスのせいで暴走 ぎみになっているのか?・・・と思い自己バイアスに変更したが問題は解決しなか った。だんだん仕事が忙しくなって、そのまま放置期間に入ってしまった。直流バ ランスの可変抵抗の値だけ二倍にして、後は元どうりの回路に戻してみたい。 親ページに戻る          その1へ<-その2へ<-その3
Last Modified
2020.09/10
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